点検報告書のペーパレス化の10のポイント(10.データ利活用)

      2016/07/30

点検報告書のペーパーレス化を図り、情報を蓄積することで次のステップとして溜めた情報の利活用
できます。中長期計画でこのような収集データを集計&分析して点検保守サービスの強化を図る
おとを視野に入れておくとよいかと思います。

情報を活用できる切り口としては
 ・設備機器別、顧客別の各項目値の集計&分析
 ・故障の傾向分析、製品開発への反映
 ・顧客との信頼関係強化
 ・IoTの導入
があります。

1.設備機器別、顧客別の各項目値の集計&分析
 従来の紙ベースでは実現が困難であったのですが、点検データを共有することで、定期点検、
 スポット点検等で実施した各項目の数値などを設備機器毎、顧客毎、項目毎に集計、
 分析することができ、現場の状況がより見えるようになります。

2.故障の傾向分析、製品開発への反映
 収集したデータの各項目の傾向分析をすることで、メンテ遅延(稼働状況が高いのに点検が遅れて
 しまうこと)、過剰メンテ(稼働状況が低いのに点検を実施)を回避し、最適な点検計画を立てる
 ことができます。また、故障時の情報を分析することで、故障の兆候を予知し、故障を極力回避
 するような予防保全にも役立てることができます。この辺りがある程度ロジックで判断できるので
 あればプログラミング化することで保守担当者に随時アラートを出すこともでき保守点検の効率化
 にもつながります。
 最終的にはこれらの稼働情報及び故障情報を製品開発にフィードバックすることにより、製品の
 品質強化を図ることができます。

3.顧客との信頼関係強化
 分析した情報は自社内で活用するだけではなく、積極的にお客さに月次レポートのような形で提供
 していくことで信頼の醸成につながるかと思います。従来は設備機器を販売することが目的でしたが
 これからは「売ったあと稼ぐ=保守サービスで稼ぐ」仕組みづくりが重要です。

4.IoTの導入
 保守担当者の点検項目は多くて~200項目程度で、点検回数は1年ないし数か月に1度程度かと思います。
 今後は設備器機器に通信インターフェイスがあるのであれば、通信デバイス等を付け、稼働状況、
 異常監視を行うことでより効率的な保守が可能になります。IoTに関しては別途とりまとめたいと
 思います。

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